SKINCARE PRODUCT スキンケアへのこだわり
スキンケアアイテムは、植物由来の原料を中心とした商品設計を行っています。水蒸気蒸留法や圧搾法によって抽出される精油(エッセンシャルオイル)やハーブウォーター、葉や茎、果実や根を由来とするエキスなど、植物から得られる成分はさまざま。肌に潤いを与える、柔軟にする、キメを整える、外的刺激から守るなど、多様な働きをもち、有用性を肌で実感できるものを選定しています。
ただし、天然原料だから必ずしも安心ということはありません。肌への刺激が少なく安全性にすぐれているかどうか、精査した上で調合します。同時に、精油の自然な香りがもたらす安心感や心地よさ、植物の恵みが身近に感じられるようなモノづくりも大切にしています。精油そのものや、精油に含まれる芳香成分は数百種にも上ると言われていますが、その中でもより多くの方に心地よいと感じていただけるよう、香りの種類を厳選しました。
原料や製法、品質管理に規格を細かく定めて、何度も意見を交わす。商品がかたちになるまでには、多くの過程を経る必要があります。加えて、デイリープロダクトとして長く愛用いただくために、商品を安定的に供給できるかどうかも考え合わせなくてはなりません。私たちは、それらすべてが品質に対する責任であると考えています。
商品が私たちの手を離れ、使う人の手元に届いてからも、品質管理は続きます。例えばスキンケアアイテム。使い始めから終わりまで、香り立ちが変わらないか、配合成分が混濁したり析出したりしないか、抗菌性を保ち、衛生的な状態を維持することができるかなど、多角的な視点で検証をします。よりよい品質にしたいという思いから、原料や成分、設計の見直しを図ることもしばしばです。商品をつくって終わりではなく、品質を維持すること、さらに高めていくための行いも私たちの仕事です。
フェイスケアアイテムの原料として配合している水は、富士山の伏流水を源としています。およそ100年をかけて地層のフィルターを通ってきた水。この伏流水を地下200mの深井戸から汲み上げて、イオン交換フィルターで精製し、紫外線で殺菌します。自然の力で磨き上げられた伏流水から、さらに不純物を除去することで、ようやく原料のひとつとなるのです。富士山の麓、貴重な水源から得られた清らかな水を使い、自然の恵みを存分に生かしたフェイスケアアイテム。毎日、朝と夜。素肌へたっぷりとお使いください。
石けんは、松山油脂の墨田工場と富士河口湖工場でつくられています。長年の経験を培った職人たちの、確かな技術が息づく伝統の作業場です。良質な植物性オイルを直径2.4メートルの大きな釜に入れ、加熱・撹拌しながら苛性ソーダ水溶液を注入します。すると、鹸化という化学反応が起こり、オイルが石けんになります。その後、食塩を加えて不純物を沈殿させる塩析という工程を繰り返し、さらに石けんの純度を高めるため、静置を行います。石けん素地が仕上がるまで、約100時間。この製法は昔ながらの石けんのつくり方で、「釜焚き製法」または「鹸化塩析法」とも呼ばれています。この石けん素地に、天然精油や植物エキス、ハーブ末などを配合した「ハンドメイドソープ」はその名の通り、原料を釜に仕込むところから包装まで手作業で仕上げていきます。